長川遥輝助教らの研究論文が英文学術雑誌の表紙に採択
CRERC合成ユニットの長川遥輝助教が執筆に関わった論文が2024年5月発行の『Advanced Energy and Sustainability Research』誌の表紙に採択されました。本論文は以下のURLから確認可能です。
Influence of Sacrificial Reagents on the Photodeposition Reaction of Cocatalysts
https://doi.org/10.1002/aesr.202300295
二酸化炭素から燃料を合成するためには、水素が原料として必要不可欠です。光触媒反応は、太陽光のエネルギーを利用して水から水素を生成する方法であり、グリーン水素の製造手法として注目されています。特に、貴金属ナノ粒子を担持した光触媒は、水素生成反応において高い活性を示すことが知られています。
本研究では、一般的な金属ナノ粒子の複合手法である「光析出反応」における還元剤の影響を調査しました。その結果、還元剤による原料金属イオンとの錯形成やpHの変化が、金属ナノ粒子の複合状態に変化をもたらすことが明らかになりました。この知見は、水素製造に適した光触媒材料の開発に役立つものです。