MSA-DAC研究会設立のご案内
2050年のカーボンニュートラルに向け、二酸化炭素の回収技術の確立は喫緊の課題であり、特に大気からの二酸化炭素回収技術については、消費エネルギーとコストを削減することが必要です。茨城大学カーボンリサイクルエネルギー研究センターでは、湿度スイング法に着目し、できるだけ消費エネルギーを削減した大気からの二酸化炭素回収技術の確立に向けて研究を推進しています。これまでの研究により実験室レベルでの二酸化炭素回収技術は確認できている一方で、社会実装を狙うためには、ベンチレベルにおいて消費エネルギーを削減するための研究を企業の皆様と継続していく必要があります。また、広く社会実装するためにはできるだけ多くの企業に活用してもらうことが重要であり、研究段階から企業と知見を共有し、社会実装までの時間を短縮することが求められます。
そこで、消費エネルギーをできるだけ削減することを目指した湿度スイング法を活用する大気からの二酸化炭素回収技術を研究する研究会を設立し、大気からの二酸化炭素回収技術の社会実装を進めるために必要となる研究開発指針を得ることを目的としたMSA-DAC研究会を立ち上げます。研究会の活動は11月中旬開始を予定しております。
研究会では、消費エネルギーの削減に向けて必要となる3つのテーマ、1.湿度スイング法に最適な水と熱のマネジメント手法、2.湿度スイング法に最適な吸着材、3.ライフサイクル解析による製造から利用までの省エネ化、を設定し、研究開発指針を得ることを目的とした活動を行います。
カーボンニュートラルに必要な大気からの二酸化炭素回収技術の確立に向け皆様の協力が必要であることから、多くの企業の方に参画いただければと考えています。研究会で活動を行う内容について別添資料に記載しておりますので、ご覧いただき、参加をご検討賜れればと思います。何かご質問がある場合は、下記にご連絡ください。
【MSA-DAC研究会 問い合わせ先】
茨城大学カーボンリサイクルエネルギー研究センター事務局
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町 4-12-1
日立キャンパス(W1棟内)
Email:crerc-steering [at] m.ibaraki.ac.jp
TEL:0294-38-5164 (平日10時~16時)

